絵に描いたような幸せな4人家族が、息子の失踪を機に、ある事件に翻弄されていく。
家族の絆を問うヒューマンドラマ。
この歳になると、親目線と子供目線、どちらにも立てるので（子供いないけど）、観ている間中ずっと胸が苦しかった…
息子は事件の加害者なのか？被害者なのか？
たとえ加害者であっても、ただ生きていてほしい？
たとえ命を落としていたとしても、犯罪者にだけはなってほしくない？
どちらであっても、辛すぎる現実…
「家に帰ってきてほしい」という想いは同じなのに、考え方が全く正反対な父と母も辛いし、
兄の無事を祈る気持ちは嘘じゃないのに、自分の将来を考えると「お兄ちゃんが犯人だと困る」と口にしてしまう妹も辛い…
事件のことが明るみに出た途端に、証拠もないことで関係者を執拗に追いかけ回すマスコミ、根も葉もない噂を信じて関係者を排除しようとする街の人たち…
ゾッとしました。
特にSNSが普及している近年、こういう事って現実に増えている気がする。
こうならないように、自分の目で見たもの・自分で確かめたことを信じて、情報に振り回されないようにしたいな、と強く思います。
