堤幸彦監督の答えの出ないシリアス路線の作品。
モデルルームに住む様な理想的な家庭にも起こりうる悲劇。ある日家族の一人が帰ってこなかったら。
「望みはあるわよ」
母親の息子が生きている事を願う狂気。父親の息子が加害者ではない事を願う苦悩。未来を失うであろう妹の思いの板挟み。
始まりから重苦しくて、もう早く答えを出してくださいって早送りしそうになりそうなのを我慢我慢。マスコミとか警察とかの追い込む一方のスタンスがその重苦しさを加速させていたけれど、渋い加藤雅也とか意外と落ち着いた松田翔太に救いはあったかな。松田翔太はもっと悪どい事やるのかと思ってたわ。
事件が解決してからが意外と長かった。穏やかな生活に戻っていくことができていたけれど、戻れなくてバラバラになっていくこともあり得るんだろうと思った。
