SAtone52484

ドント・ルック・アップのSAtone52484のネタバレレビュー・内容・結末

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

風刺が効きすぎ!ブラックジョークなのに妙なリアリティ…が好きな人はどハマりするはず!!



アダム・マッケイやりすぎ!なんですが、風刺の端々に感じる妙なリアリティが、個人的には「バランスいいな〜」と感じました。

「地球に巨大彗星が衝突する」
天文学者(専門家)がデータ(根拠)を持って真剣に語りかけても、政府関係者、メディアが取り合わない。
なんだか、コロナ初期の某国の某大統領と国民の様子を観ているよう…

目に見えるまで、「現実」と考えられないのは、人間の信じる力の限界なのかもしれないですね。
作中では、レオさん演じるミンディ博士、ジェニファー・ローレンス演じるケイトは望遠鏡で彗星を発見している…のでね。そりゃ、その他人類と感じ方が違う訳ですよ。
そう考えると、オグルソープ博士が尊い!!科学者のデータを信じ、他の科学者にも精査をしてもらい、着々と信じる訳です。

専門家の存在は、これだけテクノロジーやサイエンスが発展した現代において必要不可欠。けれど、専門知識を持たない「その他大勢」の人々との知識・情報格差が広がっていくようにも感じます。
「その他大勢」の人々は、自分が信じたい情報を信じるし、信じたくないものを攻撃したりもする。
そして、ふと、空を見上げて初めて気がつく…というのは、本当に現代社会の本質を突いていると思います。
コロナだけでなく、気候変動や、原子力関連などなど、置き換えてみると、ハッとさせられます。

キャストが濃く、キャラが強すぎるので、再鑑賞の可能性は低いと思いますが、個人的には好きなタイプの作品です!
最後に… ジョナ・ヒルはやっぱ凄い!メリル・ストリープよりも彼の方がインパクトありました。
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