ミシンそば

スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話のミシンそばのレビュー・感想・評価

2.7
クソ長い邦画が予防線のごとく示す通り、実話がベースなだけあって明確な解決法自体は示されないし、観客にもそれを求める部分が多い。
確かに政府に目を付けられた施設には問題があるんだろうが、その施設に所謂「臭いものにかぶせる蓋」の役割を押し付け続けながら、臭いが漏れ出したらもっともらしい言い訳を並べて蓋に責任をも押し付ける政府の姿勢はどうしようもなく不快に感じた。
まだまだ軽重問わず障がいを持つ人に対して差別的だったり不寛容だったりする人も多いだろうし、もちろんそういう問題はフランス以外にも言えることだろう。
自分も、いざ彼らを支援する立場になるとして、ポピュリストが夢見るきれいごとに則り、問題が起きても完璧に対処できる自信とかは全くない。
あんまり合わないな、と思ったのもそうだが、手放しに賞賛することほどこの映画を理解できてない感想はない、と思った。