シオ

空白のシオのネタバレレビュー・内容・結末

空白(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

人の話を聞け。…疲れた

のセリフで全てな気がした。

自分の記録のためにダラダラ書きます。

亡くなった中学生、花音ちゃんのペースに合わせて話を聞いてくれる大人が周りにいなかった。唯一母親が話を聞いてくれるような存在だった気がしたけど再婚相手との子供がお腹にいるし、花音ちゃんも気を使うよな…。
父親は恫喝するような言葉遣いで話す性格の人だから、怯えてなかなか言いたいこと言えないよな。人の話ほんと聞かないし。でもああいう大人いるんだよな実際。
担任の先生も言い方あるよな。丁寧に作ってるのを鈍臭い風に言うべきではないし、ましてやクラス全員でやっているようなことなら先生が気を利かせて人員や時間に余裕のある作業をしてる生徒に手伝うよう指示するべき。
努力が足りないとか自主性がないとか言ったことを花音ちゃんが亡くなった後に後悔してた。遅いけど自分で気づけて良かったのでは?でも校長?と部活の顧問はクソ。あとスーパーの店長が昔痴漢して捕まったってデマだよね?花音ちゃんの父親の怒りの矛先を学校からスーパーに集中させるように言ったんだよね。ほんとクソ。やり方が汚ない。まぁあんな恫喝モンペとは関わりたくないのもわかるけど。
スーパーの店長が花音ちゃんの手首掴んで事務所に連れてったのは良くなかった。というか万引きって店を出てから罪になるんじゃないの?自分のカバンやポケットに入れた瞬間に万引き確定ってこと?
花音ちゃんが万引きしたマニキュアってほんとに鞄から出てきたの?よくわからなかった。もし本当に盗んだのなら父親に知られるの嫌だっただろうな。
ほぼ嫌な大人しか出てこなかったな…
報道陣は案の定腐ってた。興味本位で遺族や関係者の生活や心をぐちゃぐちゃにする。悪意ある編集ほんと許せない。
店長の味方と言い張るパートのおばちゃんもめんどくさい人だったな…店長の祖母も世間知らず。この世に鬼はなしと思ってる。そんなわけないから孫が苦しんでるのにな。店長の周りは綺麗事を言う人しかいなかったな…
花音ちゃんを轢いてしまった乗用車の若い女性は本当に気の毒。1番の被害者だと思う。彼女は自分の罪(私は彼女は加害者だとは思わない、飛び出してきたのは花音だし)に向き合ってた、轢いてしまった子の父親の元へ何度も謝罪に行ってた。1度目は母親と、2度目は一人で。立ってるのもやっとだったと思う。自分のことを悪だと思ってる相手の元へ向かうのは生きた心地しないと思う。真摯に誠意を示そうとしてたのに花音ちゃんの父親は話を聞いてくれなかった。そして彼女は耐えきれず自殺してしまった。
彼女の母親が、花音ちゃんの父親に向けて言った言葉全てに重みがあって泣いてしまった。それから父親は少し変わった。
でも遅すぎだよな…向き合っていくのはいいことだけどさ。花音ちゃんの部屋から興味ないはずだと思っていた化粧品が出てきた。それを袋に入れて公園のゴミ箱に捨てに行った。この行動は向き合ってないよな。自分が見てなかった娘の知らない部分を受け入れられない。娘は化粧なんかに興味ないって言い張ってたし今更学校やスーパーに謝罪に行けないよね。

どんだけ酷い態度取っても戻ってきてくれた仕事仲間の青年の存在は花音ちゃんの父親を救った気がする。

花音ちゃんの母親は再婚相手との子供が無事に産まれたことが救いになっただろう。

スーパー側の人は無くしたもの多い。
お店自体も潰れたし、社員は仕事無くしただろうし。
店長の救いはスーパーのお弁当美味しかった、ありがとうと言ってくれた元お客さんの言葉が少しは救いになったかも。
パートの女性は「善意の押し付け」をやめられるのか心配。正しいことをしているのは間違い無いとは思うけど、それがほんとに相手が望んでいることなのか。
ボランティアで一緒に活動してる若い女性に対して、お願いだから今以上のパワハラ紛いなことをしないよう自分の力で制御してほしい。

まだ書きたいこととか印象に残ってることメモっておきたいけど力尽きた…

決めつけは良くない。
人の話はちゃんと聞く。
って大事なことだなぁと気付かされた。
シオ

シオ