スーパーで万引きをした娘を追いかけたら車に跳ねられてしまった。
しんどい映画だと分かっていたので観るのを先伸ばしにし続けていたけど、意を決して鑑賞。
のっけから娘が車に轢かれる場面の衝撃が凄い。まさかの二段階攻撃に心臓がギュッてなった。
その後は人間の嫌な部分、剥き出しの敵意を散々見せられまくってかなりしんどかった。
相手に当たることでしか発散出来ないやるせなさ。それが間違いとも言い切れないというか。
みんなそれぞれの正義に則り動いていて、それぞれの気持ちが分かるもんだから辛い。
じゃあどうすりゃ良かったんだよ?吉田恵輔監督は本当に意地悪だと思う。
一番印象に残ったキャラは寺島しのぶ。よかれと思ってお節介してくる人っているよねって演技が上手すぎ。凄く面倒くさいよ!
真実をねじ曲げて報道するマスコミは酷い。部外者のこういう行為だけは許しがたい。
「失ったら戻って来ないものにどう折り合いをつけるのか」。やはり時間しかないのかなと思うけど…やるせない。
全てが極端に描かれていてとてもしんどい、人間の剥き出しの心を見せられた衝撃作でした。