つるみん

街の灯のつるみんのレビュー・感想・評価

街の灯(1931年製作の映画)
4.2
【本当のキングスマン】
〜You can see now?〜

別にチャップリンがスパイを演じているとかそういう訳じゃないんですが、明らかに英国紳士ですよ。英国紳士というのはこういう事なんです!!

話の内容はある浮浪者が盲目の花売り娘に一目惚れし、彼女の目を治すために金集めという事で一生懸命働く物語である。

題名の街の灯。もちろん街の灯とそのまま受け取っても構わないが、この灯は色んな事柄に置き換えられる。例えばチャーリーが盲目の娘に恋をした時、彼は浮浪者でありながらも生きる灯を見つけるのです。これが精神面での灯。身体面で言うと娘の目が見えるようになった時、初めてその娘はチャーリーという温かい灯を自分の目で見る事が出来たのです。そしてあの有名なラストシーンになっていくわけですが…。天才ですよね笑笑笑

またチャップリンは完璧主義者で有名ですよね。彼は盲目の娘と出会う、約3分間の場面をなんと340回以上の撮り直しをしている。撮影日数の半分以上をこの1テイクに費やしたとも言われています。それほど彼にとって重要なシーンであったのだろう。

また当時トーキー映画が既に現れ、人々の人気をさらっていきました。しかし敢えてチャップリンはサイレント映画で攻めたのです。サイレント映画といっても伴奏と音響が組み合わさったサウンド版として初めて製作した作品なのです。彼は負けじとサイレント映画の良さを訴え続けたのですね。素晴らしい!


彼の優しさと映画に対する想いが詰まった超有名作品を是非ご覧下さい!