天豆てんまめ

街の灯の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

街の灯(1931年製作の映画)
4.0
チャップリン作品の中で、一番切なくも美しいラブストーリー。
ある街で盲目の花売り娘と出会い、一目惚れするチャップリンが、彼女の眼の手術代を稼ごうと決意するのだけど、なかなか仕事が続かない中、ボクシングの儲け話に手を出して挑戦するボクシングシーンが笑える。チャップリンのパントマイムの真骨頂ともいえると思う。

この映画を作るのに丸3年かけたといわれるチャップリン。彼の完璧主義の伝説として、チャップリンと花売り娘の出逢いのシーンに彼女の演技にこだわりにこだわって、丸1年かけたという、、そこまで完璧主義な彼が全てのショットにこだわりをもって、唯一無二な世界観を構築しているのだと思うと、伝説的な人間は、伝説的な行いの果てに、真の伝説となるのだということを改めて感じる。

※あの感動のラストシーンについてはネタバレ(あまりに有名でご存知の方も多いでしょうが)としてコメント欄に記載します。