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お名前はアドルフ?のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

お名前はアドルフ?(2018年製作の映画)
3.3
フランスを初めヨーロッパで話題を集めた舞台「名前」をゼーンケ・ヴォルトマン監督が映画化したブラックなヒューマン・コメディ(会話劇)。
原題:Der Vorname (2020)

哲学者で文学教授のステファン(クリストフ=マリア・ヘルプスト、)と
国語教師の妻エリザベス(カロリーネ・ペータース、)は、
妻の弟で高卒だが事業家として大成功しているトーマス(フロリアン・ダーヴィト・フィッツ)と出産間近の恋人アンナ(ヤニナ・ウーゼ)、
妻の幼馴染の友人で音楽家のレネ(ユストゥス・フォン・ドホナーニ)をディナーに招く。
しかし、トーマスが生まれてくる子どもの名前を“アドルフ”(アドルフ・ヒトラーと同じ名前)にすると発表したことから、大バトルに。
議論はヒートアップし、楽しいはずのディナーは罵倒合戦の様相を呈し、各人の秘密が暴かれていく……

「ゲーテは言った、"名前とは虚しきもの"」
「人は争い、そして仲直りする。神経に障るし、失望もあるけれど、人生は続き、物事は自然に進む」

多くの(?)日本人にはこのような議論を継続できないのではないだろうか。
フランスやドイツなど西洋諸国(?)の議論力と耐性に脱帽。
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