すきすきま

ピーター・パン&ウェンディのすきすきまのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ジュードロウ味のあるフック船長だと思ってたらジュードロウだった。

大人になりたくないピーターパン
大人になりたくないウェンディ
同じ家から、同じ理由でネバーランドへ旅に出たけれど
最後に選ぶ道はそれぞれ違った。
だから「ピーターパン&ウェンディ」

ピーターパン&フック
の方がメイクセンスするって意見多かったけど私はこれで合ってる気がするよ。
結局ピーターパンとフックは同じ世界に残ることを決めた訳で。
対比として描かれているのはピーターパンとウェンディ。

冒頭の空飛ぶシーン。
映像美しいし躍動感もあるのに、何故かあのセル画アニメを超える感動がない。
ノスタルジーパワー恐ろしい。


ビッグベントレーを通り抜けてたどり着くネバーランド。ここはSF解釈なのねぇと思ったらそれ以降触れられないので不完全燃焼。
ピーターパンとキャプテンフックの因縁は想像の範囲内で「元親友」
ピーターパンとティンカーベルの関係については個人的な解釈で「親子」
ビジュアルも敢えてこの2人の関係を匂わせるように黒人化したのかな?

ウェンディの生きた時代、今の私たちよりも明らかに「大人になる」ことは過酷だったに違いない。
そして、今と違ってそれが許されなかった
だろう。
子供時間を延長するために大学進学することも(全ての大学生がそうとは言いません)部屋に引きこもって親の金で繋いでいるネット上で大暴れすることもできない。

先の人生に希望を持つことができるなら、大人になっても魔法は使える。
その事に気がつくことができるか、信じられた人だけが
現実世界で「正しく」大人になれる。

キャプテンフックは悲しい大人
ピーターパンは悲しい子供

でも2人が物語の中でなら生きられるってラストも救いがあってよかった!!
ご都合主義のファンタジー展開大好き!!

あの後、とても臭そうなロストキッズ達をどうしたのか知りたい笑