すきすきま

ハリー・ポッターと秘密の部屋のすきすきまのレビュー・感想・評価

3.3
友人を呪いの子観劇に誘うための大筋ネタバレです。2作目にして友人も私も挫折する予感です。
映画では説明が足りず分かりにくところを原作の設定より補足してますが筋は映画に沿って。















ホグワーツ二年生を迎える前の夏休み。
相変わらずダーズリー家で腫れ物のように扱われるハリーだが、何よりも彼を落ち込ませたのは
ホグワーツの友人達から1通も手紙が届かない事だった。

ハグリッドから贈られた梟、ヘドウィグのカゴは叔父のバーノンが鍵をかけてしまった為、ハリーから友人宛の手紙を出すこともできない。

バーノンが仕事の接待で太客を家に招いた夜、ハリーは自室(物置から2階へ引っ越した)から出てくるなと押し込められていた。
そこへ屋敷しもべ妖精のドビーが現れる。主人の命令に背いてハリーの元へやってきたので、自分で自分を罰すると言う。

ドビーはハリーに学校へ戻るなと忠告するも、聞き入れない事を察すると
一階で行われている接待パーティーでケーキをぶちまける。
ハリーは管理ガバガバ魔法省から「魔法不適切使用」により警告を受ける。(ドビーの魔法がハリーの仕業と判断された)
ブチギレバーノンはドアに鍵、窓に鉄格子をはめ監禁。
因みに、夏休み中手紙を差し止めていたのもドビー。「友達に忘れられたと思えば学校に戻りたくなくなると思ったのですぅ」

手紙に返事をよこさないことを心配したウィーズリー家の双子とロンが空飛ぶフォードアングリアで救出に来る。

鉄格子を力技で破壊したあと、双子が物置をピッキングして学校の荷物を取り出し車でウィーズリー家へと脱走。

初めての魔法使いの家ホームステイを体験して、新学期の買い出しの為ウィーズリー家と共にロンドンへ。煙突飛行粉で「漏れ鍋」というバーに出るはずが、粉にむせたハリーは少し離れた如何わしい通り「ノクターン横丁」にあるボージン&バークスという古道具屋に出てしまう。

ちょうどその店にマルフォイとフォイパパ:ルシウスがやってきて、自宅にある闇の物品を引き取るよう依頼する。
ルシウスは魔法省の抜き打ち調査で見つかると不利になる物を一時的に店に引き取らせたい。
ハリーは店内のキャビネットに隠れて一部始終を見聞きする。

無事にグリンゴッツ銀行でウィーズリー家と再開。共にお金を引き下ろしに行くが、ウィーズリー家の空っぽの金庫を見て落込む。

本屋でサイン会を開いていたロックハート先生(今年度の新教師)がハリーを見つけて騒ぎ立てたので新聞の一面に。
その頃本屋でロンパパとフォイパパが大人げなく殴り合いの大喧嘩。どさくさでジニー(ロン妹)の学用品に黒い革表紙の日記が投げ込まれる。

9/1 ロンパパ:アーサーがフォードアングリアで駅へ送るが、発車時間ギリギリ。ロンとハリーがプラットフォームへ行こうとすると何故かゲートを潜れずに取り残される。(ドビーの妨害工作)
空飛ぶ車で学校まで行こう!ハリーはヘドウィグで助けを乞う事もできたが思い至らず。
暴れ柳に突っ込んで学校へ到着するも、新入生歓迎パーティーには間に合わないわ、ロンの杖は折れるわ、道中マグルに目撃された事で退学させられそうになるわ。

翌朝ロンママ:モリーから吠えメールでお叱りが届き、ロンパパがマグル製品に魔法をかけた疑い(事実)により尋問を受けたと報告されて落込む2人。
でもなんだかんだ学校ではちょっとしたヒーローに。

ロンは折れた杖で授業もままならない。
一方マルフォイは昨年クィディッチで大活躍したハリーが妬ましく、フォイパパにねだってチーム全員に最新型の箒を与える事でチームに加入。
「グリフィンドールのチームメイトは全員実力で選ばれているわ。」とハーマイオニーに図星を突かれたので
「汚れた血!」と悪口で返したマルフォイ。
ロンがキレて呪いをかけたが、折れた杖から呪文が逆噴射してロンの口からナメクジが出る羽目に。
後日クィディッチの試合でハリーがマルフォイをボコボコにする。

ハロウィンパーティーに行きそびれた3人組が石化した猫と血文字「秘密の部屋は再び開かれた。継承者の敵よ気をつけろ。」を発見。
3人があたかも犯人と疑われるがダンブルドアの一声で事なきを得る。

その後も不定期に人が石化する事件が発生する中、ハリーが蛇語を話せる「パーセルマウス」と言うことが明るみになる。
この事からハリーが継承者=石化事件の犯人と疑われる。
パーセルマウスは稀な能力で、スリザリンがそうだったことが有名。
秘密の部屋はスリザリンの継承者のみが開くことができるとされていた。

ハリーはトイレで黒い革表紙の日記を拾う。中は白紙だが、気になるからと手元に置くことに。
ある日インクをこぼしたハリーは、日記だけがインクで汚れていないことに気づき、試しにページにインクを垂らしてみると
インクがページに吸い込まれる。

言葉を書いてみると、1人でに回答が浮かび上がる。日記の中の人はトム・リドルと名乗る。
秘密の部屋について尋ねると、日記の中に吸い込まれ、日記の中の美青年トム・リドルの案内で50年前にも秘密の部屋が開かれたこと、その際は1人の生徒が死亡したこと、その犯人としてハグリッドが咎められたことを知る。

数日後、ハリーの荷物が荒らされ日記が行方不明になる。

ついにはハーマイオニーも石化してしまった頃、ホグワーツ内の石化事件を問題視した魔法大臣:ファッジが「何か手を打っているように見せなければ」という無能ムーブでハグリッドをアズカバン(魔法界の監獄)へ連行。
時同じく、フォイパパ:ルシウスも加盟している委員会の決定によりダンブルドアは校長の座を追われる事に。
これはルシウスがダンブルドアを追い出すために他の委員を脅した結果だった。

ハグリッドが去り際に「クモを追え」と言った為にハリーとロンは禁じられた森で馬鹿でかいクモに食われそうになりながらも、ハグリッドが無実であることを突き止める。

再び血文字のメッセージが現れ、ジニーが秘密の部屋へ連れ去られる。
石化したハーマイオニーが残したメモを見つける。石化事件は古代の生物バジリスクの仕業。

長くは待てないと判断したハリーとロンは「闇の魔術に対する防衛術」の担当であるロックハートに助けを乞うも、この人は他人の功績を聞き出し、忘れさせ、自分の著書として発売していた詐欺師で何の役にも立たない。とりあえずロックハートの杖を奪う。

ハリーの「50年前の被害者はトイレで見つかった!嘆きのマートル(トイレで泣いてるゴースト)がその被害者なのでは?!」という勘のみでマートルに突撃取材。
勘はあたり、秘密の部屋の入り口も女子トイレ内に見つかる。
ハリーが蛇語で「開け」と言うとあっさり開く。

なんやかんやでロックハートは記憶喪失、石壁が崩落してロンはロックハートとお留守番。
ハリーが単身秘密の部屋に乗り込むと、血の気を失ったジニーと、その傍らにぼんやりと輪郭の定まらないトム。
トム・リドルは若かりしヴォルちゃんなのでした。
ジニーは夏から日記に日々自分の事を書き連ねてはトムもといヴォルちゃんに人生相談を繰り返し、心を許してしまった事でまだ実態のなかったヴォルちゃんに度々体と思考を乗っ取られていた。
ヴォルちゃんの代わりにバカでか蛇を操り学校をパニックに陥れ、次第に日記を怪しむようになった。
でも時すでに遅く、ジニーから生気を奪い続けたヴォルちゃんは不完全ながら実体を持つまでに復活。
ヴォルの完全復活=ジニーの死。

ハリーはバカでか蛇バジリスクと戦って、グリフィンドールの剣で相討ち。不死鳥(ダンブルドアの鳥)の助けで蘇り、バジリスクの牙で日記を貫いてジニー救出。復活したかに見えたヴォルちゃんは日記と共に消えた。

このヴォルちゃんは昨年の霞ヴォルとは別物で、霞になる前のヴォルの魂の一部が日記から出現したもの。
魂の入れ物=ホークラックスは日記以外に6個存在する事がのちに明らかになる。

フォイパパ:ルシウスはこの日記をヴォルから預かっていたが、魂が保管されている事については知らされておらず、持っている事が魔法省にバレると厄介だなーと思って、ジニーちゃんに持たせただけ。
ついでに、大嫌いなロンパパ:アーサーの娘が秘密の部屋を開けたとなれば魔法省から追い出せるじゃんラッキー⭐︎という浅はかすぎる策略。

ドビーはマルフォイ家に仕える屋敷しもべ妖精で、秘密の部屋が開かれる事を知っていたのでハリーに知らせようとしていた。
でも、マルフォイ家から禁じられているために核心については教えられなかった。

ノコノコ学校まで事件の結末を見に来たルシウスとハリーが対面。
ルシウスのドビーの扱いが非人道的すぎると感じたハリーは自分の臭い靴下に日記を押し込んでルシウスに突き返す。
ルシウスが思わず投げ捨てた靴下をドビーがキャッチ。

屋敷しもべ妖精は主人から衣服を与えられると自由になれるという契約。
ドビーはハリーのおかげで自由を手に入れる。

ハグリッドは冤罪が立証されてアズカバンから帰還、ダンブルドアは委員会に請われて学校に復帰、石化したみんなはマンドレイク薬で無事生き返りましたとさ!