Saako

ハッピー・オールド・イヤーのSaakoのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

珍しくすぐに感想の言葉が出てこない。上手くまとまらないけれどよかったなぁと思えた映画。

出てくる役者の顔はアジア系で親しみが湧くし、台詞過多ではなく間で見せるところなどは邦画っぽいと思ったけど、邦画のじめじめ感(?)がなくていい。

家族ぐるみでつきあっていた恋人を自然消滅で捨てたり、気持ちのこもったプレゼントをむげに捨てるなど性格の悪かった主人公がごめんなさいを言えるようになったり変わっていく様子を丁寧に描いていたのがとても良かった。
お母さんの未練を断ち切ってピアノを捨てたのは偉かったと思うよジーン。捨てるのだって葛藤したよね。

ミーがジーンにTシャツを返しに来る場面がすごく良かった。
ガラスのドアが2人の間で別れてて象徴的だった。「2人を憎みたいけど理由がない。それぞれが最善の選択をしただけ」と言いきったミーのいい女さよ……。

年を取るほど持ち物は増えるし、持ち物にまつわる思い出も増えてく。捨てたい思い出なのになぜかその思い出の物は捨てられなかったり。むずかしいね。
Saako

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