これビンテージ

滑走路のこれビンテージのレビュー・感想・評価

滑走路(2020年製作の映画)
3.8
■ 自分の弱さを受け入れる
自らの弱さを受け入れるには、勇気と強さが必要。人間が生き抜くためには、自分の弱さというのは都合が悪くて、排除しようとするのは動物としての本能だと思う。更に、弱さを受け入れられず、他者と自分を比較して優劣をつけてしまう。これは、人間という動物が数億年という年月をかけて進化しているのに対して、数千年という短時間に作り上げた、社会に動物的本能がまだまだ適応できていないからではないか?と思った。

■ 滑走路というタイトル
悩みを抱えた3人が、空へ飛び立つ飛行機の滑走路のように、人生に希望が見えてくる。そしてこれからなんとか離陸していく。そんな様子が描かれているので、10代、20代、30代、と悩みを抱える現代の幅広い年齢層の弱さに向き合うきっかけになる映画だと思った。