これビンテージ

この世界の片隅にのこれビンテージのネタバレレビュー・内容・結末

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

■ 希望とは?絶望とは?
戦中の生活を生き延びる事自体も果てしなく苦しい事なのだが、それを乗り越えた先に希望(日本が戦争に勝つ事)さえあれば、それは乗り越えられるものになる。
しかし、その希望が絶たれた瞬間、それまでの苦労や我慢が一気にその人に押し寄せる。

「私達の苦労や我が子の死は一体何だったのか?」

絶望とは、そんな拠り所である希望が絶たれ、津波のように過去が押し寄せてくる事なのだと改めて感じた。

■ それでも新たに希望を持つこと
敗戦で何もかもを失った人々が、世界の片隅で再び新しい希望に向かって歩き出す。
そんなエンディングが印象的で、勇気つけられる映画だと感じた。