これビンテージ

グリーンブックのこれビンテージのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

■ 人は「弱さ」に共感や憐れみの心を向ける
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孤高なドクに、憐れみや友人愛を向けるトニー。
それはプロのピアニストという圧倒的な「強さ」に対してでなく、どこか寂しさや愛に飢えたドクのいかにも人間らしい「弱さ」に対してであった。
人は「強く」あろうとする。しかし、他者が共感し真の意味で関係を築くときには、いかに「弱さ」を見せられるかが重要であると学んだ。

■ 価値観の違う者同士が関係を築くには?
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人種、社会ステータス、育った環境、家族、友人…
人は様々なレイヤーのコミュニティに複数所属し、その1つ1つは人によって異なる。
そんな他者同士が互いを理解し関係を築くストーリーに心を打たれた。
関係構築のためには、相手を相手の文脈で理解する必要があるが、そのきっかけになるのは上記のとおり「弱み」に向けられる「憐れみ」「共感」「愛情」だと思った。