かめちゃん

護られなかった者たちへのかめちゃんのレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
4.0
東日本大震災から9年後、被災地で不可解な事件が続く。
震災で家族を失った刑事笘篠と、避難所で家族のような存在に出会った利根の立場から事件の真相が明らかになっていく。

震災直後と現在を行き来して、真相に繋がる情報がどんどん出てくるので一時も見逃せない。

ケイさんとカンちゃんに心を開いたあとの利根の笑顔がとても可愛かった。
それだけに、出所後の利根は無表情でなんかやらかしそう感が凄くてハラハラした。

生活保護って悪知恵働かせて不正受給する人もいるし、震災後は申請する人も増えただろうし、さりとて財源にも限りがあるだろうし、受理する線引きって本当に難しいんだろうな。
本当はみんなを救いたいんだろうけど、どこかで線は引かないといけないし。

利根は思っていた以上に優しい青年だったのもあって、見終わったら利根とカンちゃんが再会した時の会話をもう一度見返したいと思った。
(謎のダンサーがいる辺り)

出てくる人出てくる人豪華な俳優さんだし演技がみんな上手くて見応え充分です!


2021.10.19 TOHOシネマズ長崎
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