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オクトパスアーミー シブヤで会いたいのtakamadsのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

フリッパーズ・ギターが挿入歌として使われているということで試聴。

上野伸平のスケートビデオのようなオープニングから始まる。

若者の中心地だった渋谷のカルチャーに着目して若者たちの日常を描いた作品。昔は待ってる間もスマホはないし、便利な連絡手段もない。ただその間の静寂や手持無沙汰な感じも登場人物の感情やあれこれ想像する心情が錯綜していて良いし、その分路上を走り回るボーダーや、おしゃれなファッションと音楽が当時の豊かさを表していた。

あくまで作品上では日常の1ページであって、この先も話が展開していくんだろうという終わり方で、時代と共に変わる登場人物の生活や心情変化が気になる。同じ時系列でヒカルとヨウコの逃走劇と雄太・ボーダー集団と警察の逃走劇が起こっていて、忙しない日常でネットがなくとも退屈しない、どこかに行けば誰かに出くわすような、良い意味で緊張感がない青春映画だった。

今誰がどこで何をしてるのかわからないからこそ偶然の巡り会わせや必死にある人を想って追いかける姿に感動できる。今でも渋谷系の楽曲はたまに聴く。
先輩らしきハットを被った人、山西惇かと思ったら長江英和と言う方みたい。
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