1938年、第二次世界大戦下のフランス。
アーティストを目指すマルセルはキャバレーでパントマイムを演じていた。
兄アランと想いを寄せるエマと共にナチに親を殺された子供たちを救うためスイスに向かうのだった。
実在の人物マルセル・マルソーを描いた作品。
目の前で親を殺され、悲しみに暮れる子供達をパントマイムで笑顔にするシーンがとても良かった。
とてつもない勇気ととてつもなく優しい心の持ち主だった事が伺える。
ドイツのユダヤ人迫害の映画は多々観てきた。
今作のように憎いナチに追われながらも復讐をするより、今生きている子供達の命を救う事を優先し、未来への希望に命をかけたマルセルが凄いと思った。
戦争映画の中でも心暖まる作品だった。
しかし恐ろしい数の子供たちの命がナチによって奪われた事を忘れてはいけない。
マルセル役のジェシー・アイゼンバーグがピッタリだった。
マルセルはあんなに早口だったのかな。
ジョナサン・ヤクボヴィッツ監督作品