ひらり

ホテルローヤルのひらりのレビュー・感想・評価

ホテルローヤル(2020年製作の映画)
3.5
原作未読。自伝的小説。
逃れたいけれども逃れられない現実。
ホテルローヤルと共に成長したラブホの娘。様々な人を見て、ボイラー室の換気口から聞こえてくる声、父と母を見て何を思って生きてきたのか。

下ばかり見ていた雅代が上を見上げた時に抱く感情の行き先…
過ぎ去った過去を振り返り進む。
現在と過去が交錯。ホテルローヤルの名前とみかんに込められた思いが解る。

流れる音楽が堪らなく好きだ♡
『白いページの中に』懐かしさを感じさせるメロディー、雅代にリンクする歌詞が作品を守り立てる♪

公開記念トーク番組の中で、原作の桜木紫乃さんが『何も考えずに逃げろ。逃げてもいい。逃げろ。好きな所へ行こう。咲ける場所に行きなさい!』
安田顕さんが『咲ける場所に行ったっていいんだよ。そこに固執しなくても良いんだよ』とおっしゃっていた言葉が心に染みた。
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