「パパに新しい奥さんを見つけたい」8歳のマセガキがラジオ番組で訴える。何という馬鹿げた行動力だ。
恋はクリスマス・イヴに始まり、愛はバレンタインデーに訪れる。本作は大人の恋愛ファンタジーで、あり得ない奇跡だ。そして、化石のようなロマコメの神名作だ。
トム・ハンクスがヤモメ野郎を演じる。ジャパニーズ・ツッパリ風髪型でキメる。メグ・ライアンが女性記者を演じる。運命の出会いに心をときめかせストーカーまがいの行動に出る。タレ目女王でキュートだ。
ヤモメ野郎のマセガキがいい味を出している。可愛くて自分の息子にしたくなる。
なかなか巡り合わせようとしない。巡り合っている時間はほんの数分だ。焦らしに焦らし、ドラマティックにしようとする。これは空想の世界だ。現実はヤモメ野郎に春は来ない。決してなっ、バッキャローッ!