Sasada

恋する寄生虫のSasadaのレビュー・感想・評価

恋する寄生虫(2021年製作の映画)
3.0
我々が主体的に選びとっていると思っているものや、自然と湧き上がるものだと考えている感情は、どこまで自発的なものであるか。
もしくは、運命的に与えられたものに対して我々の「自由意志」はどのように立ち向かっていけるのか。

そういう話なんだろうと思った。言っちゃえば“結ばれぬ恋”なので古今東西ありふれたテーマだけれどきちんとやれば面白いはず。

でも今作に関しては、そこの掘り下げが不十分かなと。
〇〇だと思ってたけど実は××でした。
ってそれは流石に芸がないでしょうと。

あと、社会にうまく適合できないことは全部「虫」のせいで、「普通」は馴染めるもんなんだよって主張は暴力的すぎる。その考えの方がよっぽど「寄生」されてると思いますよ。
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