ジャン=クロード・ルソーのショートフィルム…『Saudade』。

ポルトガルの暖かい陽射しの中…
別々の空間の光景が短い時間の中で隣り合っています…。

日本人の男性(映画作家の鈴木仁篤氏、エンドロールで流れるPour Hiroatsu Suzuki とあるように、今作は彼に捧げた作品です)、彼はその暖かい空気の中、読書をし微睡みます…。

カモメが舞う海辺の広場では、そこにある彫像のように人々は佇み、時折動いたり、歌ったり…。

準備中らしきホールでは風船の飾り付けや椅子を片付けます…。

誰もいないレストラン…。

人々で賑わうレストラン…。

そして帽子にコートの老人…監督のルソーです。大きな鏡の前で座ったりポーズをきめたり…コミカルなのはタチのユロ氏のよう…。

ドライヤーの手法のようなオフスクリーンの雑音がフレームの外で起こっていることを想像させます。

とても暖かく心地がいい浄化作品…。ポルトガルへは行ったことがありませんが、どこかちょっぴり切なさもあってノスタルジーを感じます…。

大好きが詰まった素晴らしい映像です♡

画像　https://365filmsbyauroranocte.tumblr.com/post/629791845179867136/saudade-jean-claude-rousseau-2012


thanks to; ゴリアテさ〜ん𖤐࿐⋆*

• #ショートフィルム

わざわざ休日に長閑な場所までリトリートしに行く必要なんてなかったんや！
（そもそもそんなことする時間の余裕もないですが）

ただ、このショートムービーを観てるだけで癒される。

知的で飾り気がなく、質素なのにとても優雅である。

自然（普通）が最も美しい。

15分にまとめられた美しい映像。

簡素ながらもこういう美的映像が好きなら尋常じゃない癒し効果が齎される。

マノエル・ド・オリヴェイラやマルグリット・デュラスの作品を好みとする人間にお勧めしたい優れた小品。

• #名作短編