ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェの死闘はもちろん、アクションは全般的に見ごたえあり。
……というか、ホン・ウォンチャン監督はそれ以外の要素には関心がないんだろうな。
期待には十分応えてはいるものの、この顔合わせを考えるともったいない気もする。
ストーリーはご都合主義で、メリハリに欠ける。東京もバンコクも書割り以上の意味はない。
バンコクは大都会なのに、屋台が並ぶ裏町ばかりが出てくるのは、アクションシーンでドッカンどっかん、火薬を使うから? バンコクという街がもつ二面性を活かせたら、映画に深みも出たのに……。
そもそも、バンコク・パートで画面に黄色のフィルターをかけるとこが、監督のセンスのなさを象徴してる気がした。
主役2人に加えて、パク・ジョンミンのオカマ役はナイスだったし、役者がそろっているだけに残念な仕上がり。