ミシンそば

スペース・スウィーパーズのミシンそばのネタバレレビュー・内容・結末

スペース・スウィーパーズ(2020年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

これは配信スルーしていい類の映画じゃないぞ。って思ったらやっぱり、もともとは映画館でやる気満々だったんだな。おのれコロナ。

韓国映画だが驚くほど国際色豊かで、自動翻訳機付きなので普通に会話は成立している。
本当は激ヤバロボ(実はそうではないことが後に明かされるが)とは言え子供相手にガチビビリするシーンは大草原不可避。

勝利号のクルーは、元特殊部隊隊長テホ、元海賊チャン、元麻薬王タイガー・パク、元軍用ロボのバブズ(ガワはガッツリロボなのにちゃんとユ・ヘジン)。
最初この三人と一機は、懐事情の逼迫具合から、利己的なクズとして描かれるが、コンニム(ドロシー)との交流で絆されて、不器用ながら本当の家族のようになっていく。
割りと最後の方まで利己的な感じがしていたテホも、いろいろ事情があって……って話だが、最後この三人と一機の心は一つになる。
終盤の自己犠牲を覚悟したコンニムへの献身は、「三人の名付親」のようでもあり、ベタなんだがやっぱり好きだ。

悪役サリヴァンの計画があまりにも豪快すぎるのもヤバイ。頭サノスかよ。
延命のために明らかに人間やめてたし、生まれた時代的にナチスの被害者かそれに準ずる人だと推測するのは容易い。

悪役が最後直接戦いにくる様、最初勝利号クルーを毛嫌いしていた同業者が全員集合するところ。
これら全部ひっくるめてベタな展開ではあるんだが、ちゃんとCGが高精度なので見苦しくはなってない。

総評としては「GotG」+「エクストリーム・ジョブ」=楽しかった。
映画館で観れたらよかったのに。