ShinichiAndo

ザ・ファイブ・ブラッズのShinichiAndoのレビュー・感想・評価

ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)
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スパイク・リー監督でなければ撮れない作品であるのと同じくらい、チャドウィック・ボーズマンがいなければ成立しない、素晴らしい作品であり凄まじい作品だった。柔らかい光に包まれた彼の姿は、神々しさに満ちあふれ、映画を超える奇跡が映されていた。「彼は俺たちのマルコムであり、キング牧師だった」と仲間たちに説得力をもって言わせることは、きっと他の俳優にはできなかっただろう。

現代のパートとベトナム(アメリカ)戦争時の映像がフラッシュバックではなく、画角の変化によって移り変わるところも印象的。「戦争が終わっても、戦いは永遠に終わらない。兵士たちの頭の中で続くから」という劇中のセリフをリアルに体感しているようだった。
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