スワヒリ亭こゆう

哀愁しんでれらのスワヒリ亭こゆうのネタバレレビュー・内容・結末

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

面白そうだったので映画館に観に行きました😊
緊急事態宣言中なので早く終わる映画館。会社帰りにギリギリ間に合いました。


邦画に有りがちな暗めのストーリーで面白いかなぁと思ったんです。
土屋太鳳ちゃんが悲劇もしくは狂気の沙汰を演じてるのかなぁと期待してました。
他人に感想を求められるならば、ネタバレひしたくないので「映画館はスルーで良いと思うよ。」って言うでしょうね。
期待値よりは評価は全然、低かったです。

ミスリードを狙ったストーリーなんでしょうけど、ちょっとミスリードを失敗してしまってるかなぁ😅


ここからはネタバレ有りきで書いていこうと思います。
コレから観ようと思ってらっしゃる方はご遠慮ください。




この映画は土屋太鳳ちゃん演じるコハルが過剰妄想に取り憑かれていってしまう映画なのかなぁと思います。
この映画はダイゴ(田中圭)の娘・ヒカリが新しい母に対して良い子と見せかけて裏では悪い子という話なのかなって思わせようとしてます。

ですが、このヒカリはあくまでも好きな子に対して嘘で気を持たせようとしてるだけの子ですよ。
ペンケースを盗まれたと言ったのから始まり、お弁当を食べずに捨てていたのも全て好きな男の子に気を持たせる為ですよ。
ペンケースをトイレに流したのも、お弁当を作ってもらえないと嘘をついていたり、兎に角好きな男の子との関係性を持ちたかったからでしょうね。
唯一、我儘の度が過ぎるのは問題有りますが、コハルが過剰に問題視してしまったのが、この映画のミスリードですね。
コハルに対するヒカリの変わりようも、新しいお母さんに最初は懐いていたけど、いるのが当たり前になったら興味を示さなくなっただけです。


問題はダイゴの方にもありますよね。
ヒカリがそのまま大人になった様な人物なんでしょう。
要は我儘な子供が大人になったんでしょうかね。
自分には一切非がないと思ってるナルシストなのもかなり問題有りです。

コハルにしろダイゴにしろ親との関係性が破綻してしまってる人物が親としての在り方を間違えたんでしょうね。


コハルが踏み切りで倒れて死にそうになったのをダイゴが助けて、抱きしめた後に指輪をコハルに嵌めましたね。
ここからコハルが母親としてダイゴと同じ思考になります。
この切り替わりだけ不自然でしたね🤔
ここからホントの家族になっていってしまうんです。
ただこのシーン。
コハルが結婚してから序盤で指輪を無くすんですがダイゴが持っていたっていうのもこのシーンで分かるんです。
ここでヒカリ?じゃなかったん?

で、ホントの家族になったのだけれどもコハルがダーティーな思考になってから、ヒカリが虐められたと言って帰ってきたんです。
そして学校に夫婦で乗り込んで犯人を探そうとするも、逆にヒカリが女の子を殺したと好意を寄せていた男の子から告発される。
で、家に帰ると窓に人殺しという落書きが…

その前にひとつのエピソードを書いておきます。
ヒカリが窓の前の机に乗って窓の外を見ている女の子(好きな男子が好意を寄せてちょっかい出してる女の子)に接近して、その後その子が亡くなったとお通夜のシーンに切り替わります。

コハルとヒカリは復讐を計画する。
インフルエンザの予防接種をインスリンに変えて子供達に接種して無差別殺人をするんです。
その最中に女の子が窓から落ちて死んだ日に一緒に教室にいた女の子がヒカリに手紙を書いてコハルに託すんです。
その手紙にはヒカリの無実だと思ってる手紙なんです。
女の子が落ちたのはヒカリのせいじゃないんですね。

あたかもヒカリが人を殺す女の子である様に見せるミスリード。
ですが、面白くないんです。
子供が死んだ事の因果関係で面白いを創作するのは難しいですし、面白いとは思いたくもないですよね。
ラストの子供をワクチン接種で無差別に殺すオチも、勿論面白くないですし、面白いと思いたくもないです。

土屋太鳳ちゃんが3回出演を断って4回目で出演を決めたという話がありました。
土屋太鳳ちゃんで、このオチを持ってくるのが面白いと思ったんでしょうけど、僕は全然でした。