哀愁しんでれらのピポサルのレビュー・感想・評価

カフェを営む友人の話のように理想や願望に固執すると現状とそれのギャップで不幸になるっていう話。まあ当の本人がどう考えているかは別だけど。
割と長い尺が当てられる前半シンデレラストーリーは飛躍のないようきちんと作られているし素の土屋太鳳から感じるあの危なっかしさが活きていてこれからどうなっちゃうんだろうという不安が掻き立てられたけど、肝心の後半は......急に描かれたり語られたりする部分が多くて都合の良さを感じた。もうちょっと前半部分に田中圭や子どもへの違和感を示唆したほうが無理がないように見える。
意見を主張せず自分さえ我慢してればいいと考え問題を解決しようとしない土屋太鳳が終盤ガラッと性格が変わったかのように堂々と学校に対し物申しているのはいくらエンタメ作品とはいえ取ってつけた感を拭えない。