理想の母親になりたきゃ、狂え。
この映画は…今まで観た映画の中でも、トップクラスに狂っていました。
うまくいきすぎな前半の展開はまさにシンデレラストーリー。
その幸せなシーンでも、どこか不穏な空気が漂います。
母親がいなくなった同士、ダメな母親を間近で見てきた同士が、結婚して、理想の親になろうとする。
しかし、結婚した途端上手くいかない出来事が続き、心が病んでいく。
途中で鑑賞をやめたくなるくらいの悲惨な展開に、心が疲れました。
"世の中みんな自分の居場所に麻痺をする"と言ったお父さんも、大悟(田中圭)の医者という肩書きに麻痺してるのが怖い。
田中圭、土屋太鳳の怪演はもちろん、子役のCOCOが凄すぎる。
子役(COCO)の子供感が物語に嫌な作用を引き起こして、フィクション、童話感を感じさせる。
さらには、覚えたての下手くそな化粧をすることにより、ヒステリックな狂気を生み出していた、シークエンスもありました。
本作が演技初挑戦らしいですが、既に才能が開花しちゃってましたね！
終わり方は、もうめちゃくちゃだ！
フィクションと捉えるべきなのか…
現実的に考えるとあり得ない話だが、それも寓話っぽくて良い。
クレーム来そうな問題作。
こんな映画を待っていた自分がいる…
まだ観てない方はぜひ！
