『失われた少女』の前日譚。主人公が刑事になりたての頃の話。『失われた~』は2018年製作で、この映画は2020年製作。たった2年の間に監督の腕が少し上がったのか分かりやすくなっている。どうも監督も撮影も編集も前作と同じ人たちがやってるようなんだけど、雰囲気が違うのがなかなか面白い。予算が増えたんだろう。前日譚にしては主人公がなかなか堂々としてて初々しさみたいなものがあまりなく、前回の方が主人公の内面に迫った物があった気はする。そもそも主人公はどこに住んでいるのだろうか。前回の警察オフィスはもっとオフィスっぽかったのに、今回の警察オフィスは妙にモダンな照明が暗いガラス張りオフィスで、「おかしいだろ」となった。
話の内容で言えば前回の方が確実に力が入っている感じがして、今回の話はよくある話というかサラりとした感じ。ただ、こっちの方が観やすくスッキリ作られている。ただあまり何も残らないかも。