おたば

ヤクザと家族 The Familyのおたばのレビュー・感想・評価

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)
3.7
やっぱ綾野剛ってなんだかんだ凄いな

父親の自死から、やさぐれた生活を送っていた綾野剛演じる山本賢治はひょんな事から地元のヤクザ柴咲組の組長と親子の盃を交わす。

そこから始まる任侠映画なんですが序盤、中盤まではドンパチまで行かなくとも任侠映画だったらこれくらいのことはって言う感じのあるあるなストーリーというか展開で、邦画あるあるなセリフは小さいのに効果音やBGM
がやたらでかいのに多少の憤りを感じながら視聴。

映画は中盤くらいで2019年の現代にうつりかわります。
反社会勢力と言う言葉が定着した現代、ヤクザとしてのシノギも過去のようには行かなくなった時代に山本賢治はタイムスリップのように迷いこんでしまうわけです。

賢治を待っていたのは容赦のない社会でした。

もちろん、暴力団、ヤクザとしてやってきたこと色々な問題はあると思いますが、過去を過去のままにしておけない社会というのもなんだかな、と思わされるわけです。

仁義や義理人情を重きに置いていた時代を歩んできたからこそのラストシーンだったのでしょう。
不器用に生きる1人の男の生涯を描いた作品。

おすすめ度は64点
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