どんでん返しだと事前に知らされていても読めなかった、このどんでん返し。家族愛コメディに使ったのが斬新。途中まで「これ一体、何をどう、どんでん返すの？」っ思いながら見てたら、しっかりどんでん返された。でも、それだけ。
コメディにしてはパンチに欠け、シリアスな社会派にしては緊迫感がなく、青春ものにしては陰険なテイストが肌に合わなかった。要するに、題材的に突き抜けた明るさが求められるところ、中途半端に暗いから、全体的にスッキリしない。
どんでん返しがなかったら、どーってことない映画なんだけど、そこはやはりどんでんならではの強みで、最後15分だけは見る価値あり。
久々に、リバー・フェニックスの『旅立ちの時』でも見直してみるか。似たような設定だったけど、どんでんなくても名作だし。
