またも終演ぎりでした…
門脇麦さん演じる華子がもしそばにいたら、多分好きにもならず嫌いにもならない、印象に残らない子だろうなと思った。
そのくらい主体性がなく、「榛原家の」と枕詞がつかなければ何もない人だった。
対比として描かれるのが水原希子さん演じる美紀。大学進学とともに上京し、自らでなんとか東京での生活を作り上げている。
さらに、華子の婚約者は名家中の名家で、一般人からしたら天上人みたいな暮らし。
東京にはあれだけたくさんの人がいるのに、出自によって分けられた階層は明確で交わることはなく、そりゃ分断もするわいなという単純な感想を持った。
美紀のセリフで「どこで生まれても、最高って日もあれば泣きたくなる日もあるよ」というのが印象的だった。
この家に生まれたからには、こう生きなさい、と決められている人生ってどんなんだろう。幸せかどうかはその人が今を納得できるかだなと改めて思った。
ラストシーンは階段の高低で階級の違いが見えて、考えさせられた。