すぎやままゆこ

あのこは貴族のすぎやままゆこのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
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1日のこと話せる相手がいるだけで幸せ、という言葉最もすぎて1番よかった。

でも自分の婚約者の10年来のセフレとなかよくできるのは理解の範疇こえまくっているわ...
もう会えないと言われたことに対してなんでだよってなって会って話すみたいなきもすぎる
しかも謎に親友が引き合わせるという地獄会。でもこれを経てないと物語進まないし仕方ないのだけど...

階級が上、とか直接は言わないしデフォルメもあるけど、お金持ちの子特有の妙な余裕感と無邪気な意地悪さがすごく上手く描かれていた。
富裕層はデフォルメされてより最悪な世界にみせてる一方地方出身女子たちはなんか超楽しそうすぎて対比がやりすぎ感?

かわいくて真面目な外部生をいいように使って授業のノートを丸々もらい、挙げ句セフレにするそしてそれ以上の関係には決してしてやらない、みたいな。
いるんだよなあああ
どこから湧き上がるんだその図々しさという。。
卒業式で原色のスーツで横並びに歩いて遅刻して入室してくる幼稚部上がりの男の子たちを思い出させる。でも意外と話してみるといい人だったりする、これも特有の謎。本当にすべてにおいて悪気がないんだよなあ。

頷くシーンも多かったが、きこちゃんのおぼこさの対極にある強気でモードな顔立ちが抜けてなくあまり役にはまって見えなかったな。

花より男子はフェイクということが痛いほどわかる作品。 

慶應だし、田町三田東麻布と映画の設定やシーンが完全に自分の生活とリンクしているし、幼稚園から高校まで私立で留学までさせてもらって大学受験して、その偏見ももたれるし、でも別に富裕層じゃない実態があるし、私の立場からは色々思うことがありすぎるし、階層でジャッジし合う人たちをみるのがリアルすぎてどっと疲れてしまいました。