これもジェンダー映画祭@シネマモードより。都内で生まれ育った深窓の令嬢華子と、地方から上京してきた美紀が出会ったことで始まるお話。
この日本って、色んなコミュニティが重層になってできてて、みんなそれぞれ所属するコミュニティの中で生きるしかないんだよな、って。それをさらりと見せてくれるのすごいし、ちゃんとそれぞれの生きにくさも、それでも生きていく勇気も描かれてるし。そして、自分自身のコミュニティの中だけでは、見えない景色とか生き方ってあるんだな、と改めて思った。
だから、華子の気持ちも美紀の気持ちも十分に分かるし応援したくなる。まあ、私は割と華子がうらやましいんだけど。私が華子だったら、あの立場のまま習い事色々して、何か趣味極めるけど。ってそういう話じゃないと分かってても、働かなきゃ生きていけないコミュニティに所属している私としては思ったりも。お茶のお作法がちゃんとあるのも着物を自分でたためるのすごいよ。
東京って、私にとってはごくたまに遊びに行く場所でしかなくて、地方民としては、美紀達のように才能やガッツがないと生きていけないイメージ。住んでる場所マウントの会話を、東京に遊びに行った時に喫茶店で聞きかじってしまい、そういうのあるんだ、そもそもそういうの分からないけど、って思ったことがある。
