TaichiMurakami

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙のTaichiMurakamiのレビュー・感想・評価

4.2
英国初の女性の首相マーガレット・サッチャーについて描いた作品。認知症を患っていた老後と若い頃→首相退任を交互に描いた作品。

本で読んだ通り、保守的で妥協を大切にする英国の政界おいて、社会の格差を拡大させたことやフォークランド紛争など負の面はありつつも、女性初の政治家であること、戦闘的なまでに信念を貫き通すことなど英国社会に新しい風をもたらした存在として描いている。

一方、それだけであれば凡庸だったが、夫とのやり取りもあることでサッチャーの人間らしい面にも焦点を当てていて大変興味深かった。告白のシーンわはじめとして、若い頃の夫は英国紳士っぽくステキ。

メリル・ストリープの演技と、それを可能にしたメイキャップも秀逸。