KnightsofOdessa

ラヴ・アフェアズのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

ラヴ・アフェアズ(2020年製作の映画)
3.0
[下世話だが爽やかな恋愛版『サラゴサの写本』] 60点

フランスの田舎にあるダフネとフランソワの家にやって来た作家のマクシム。フランソワが私用で不在の中、執筆の助けになればとマクシムとダフネはこれまでの恋愛を回顧していく。人物関係図の端から端までを埋め尽くす"セックスした(というか不倫した)"という矢印の数々に、私の思い描くフランス映画のイメージとの合致のお知らせが鳴り響いていたが、下世話な『サラゴサの写本』という称号とは裏腹にテンポが良く、妙な爽やかさがあって面白い。男と女、磁石のS極とN極、近付いたらあら不思議、くっついちゃいました~、じゃないんすよ先輩、とツッコめる余裕が出来るくらい軽い。中身空っぽの軽さ、とても良い。フランスのこの手のコメディはヴァンサン・マケーニュに頼りすぎでは…と思った矢先、登場した神々しいエミリー・デュケンヌ!!!!!『ロゼッタ』から21年も経ったのか…
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