Inagaquilala

ラヴ・アフェアズのInagaquilalaのレビュー・感想・評価

ラヴ・アフェアズ(2020年製作の映画)
3.8
コロナ禍のなかで開かれた2020年の東京国際映画祭で観賞した作品。中止となったカンヌ映画祭に出品される予定でもあった作品だ。従兄弟の田舎の家に作品を書くためにやってきた作家の主人公。従兄弟は不在で、妊娠中の妻が1人、主人公を迎える。しかし、この出会いの最初から、どうやら2人の間には磁力が。やがて違いの恋話が始まるが、これがいかにもフランス的な自由恋愛の数々。小気味よく展開されるエピソードにいちいちハマってしまった。タイトルからの印象で、ただのラブロマンスの作品かと思いきや、案に相違して、いかにもフランス発と思わせる入り組んだ愛の物語を、綴織のように織り込んで、鮮やかに演出したエマニュエル・ムレ監督の手腕には感心した。自分的にはとても好きな作品。
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