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Summer of 85のワイCのネタバレレビュー・内容・結末

Summer of 85(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

お初フランソワオゾン作品。

アレックスの一家、この街に来たばかりっぽかったけどこの一件のせいで引っ越すことになってしまいそうやな。この思い出と夏と一緒にこの街も通り過ぎていってしまうのかと思った。だから85年の夏ってタイトルにしたのかな。
原作のタイトルは「おれの墓で踊れ」でこれもめちゃ良いタイトルだと思ったけど。

なんか夏のヨーロッパの恋愛の話ってことで君の名前で僕を呼んでっぽさを感じたけどCMBYNと違って周りの人の2人に対する理解が欠けてるよな。でもこっちの方が1980年代のリアルって感じなんじゃないのかなと思ったんだけど(90年代生まれの私の想像です)。80年代のジェンダー観について親とかに聞いたらびっくりする反応返ってくるし。
ケイトと先生は理解めちゃくちゃあったけどね。先生がダヴィッドの誘いをしっかり断ってたのがすごい好感持てた。ジャッキーおじさんも出てきてほしかったな。

初っ端The cureのInbetween daysから始まってここで名作を確信してしまったよ。
エンドロールでまたかかったのもよくてちょっとノってしまったよ。元から好きな曲なので。
というかサントラが良い。そのあと遊園地にバイク二人乗りして向かうシーンで音楽がかかってるところも良くて訳もわからず泣き出しそうになったよ。

バイク二人乗りといい、マイプライベートアイダホにオマージュ捧げているんだろうけど、マイプライベートアイダホと同じで恋愛の話だけで終わらないプロットでよかった。恋愛がメインのテーマとして据えられつつ、親友との約束を果たすという目標があるから退屈せず見れた。

あとアレックスのベッドルームにフレディマーキュリーの写真飾ってますよね?

墓の上で踊っただけで更生施設にぶち込まれそうになるってどういうことやねんって話やな。ケイトが口裏合わせてくれて女を取り合ってって話に変えて社会奉仕活動だけで終わったけどもしアレックスとダヴィッドの関係を裁判官が知ったら扱い変わってたのかな。アレックスやダヴィッドの両親の反応を見ても思うけど舞台を85年にしたおかげで成立する話だなと思ったね。

かねてから性と生を絡めた話が見たかったけどちょうどそれでよかった。
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