これは素晴らしい。
クエイ兄弟が影響を受けたというヤン・シュヴァンクマイエルにオマージュを捧げた作品。
頭が本で、文房具で出来た体を持つシュヴァンクマイエルが子供に様々なことを教えていく。
頭の中の綿やら何やらを最初に抜き出すけど、たぶんシュヴァンクマイエルの世界観は頭を空っぽにしてからでないと理解出来ないのだろう。
だまし絵で構成された部屋がたまらなく好き。箱の中身は何だろな的な罰ゲームで蜘蛛を触らせられるシュヴァンクマイエルが微笑ましい。
そしてラストの子供の旅立ち。これはおそらくだけど、クエイ兄弟を含むシュヴァンクマイエルに影響を受けた人々がアーティストとして羽ばたいていくことを表しているのかもしれない。