Inori

アナザーラウンドのInoriのレビュー・感想・評価

アナザーラウンド(2020年製作の映画)
3.6
アカデミー賞授賞式で監督が言っていたように、この映画はcelebration of life、人生色々あるよね、と悲しみの中にも人生を喜ぶ映画であった。最初の方は「なんだただの呑み助推奨映画なのか」と不安になったものの、後半からの方向転換がいよいよ映画の本質に迫っていく。

人生の途中、若さを失い毎日が色褪せ、こんな風な人生を送るつもりになかったのになぁと心の中に気持ち悪さは経験する人も多いと思う。デンマークの平和な感じや美しい街並みを見ていると、どんなに平和な暮らしでも人々は心に不満を持つ生き物なんだなぁと、人間が持つ逃げられない生きるしんどさみたいなのを感じた。

そもそも、日々の暮らしがアルコール飲むだけで向上するわけなくて、生き辛さというものはもっと根深いものなのだ。それは生きていく限り続くし、その中で小さな幸せや忘れてしまうような喜びなんかを拾って集めて生きていくしかないのである。

最後は悲しいんだけど嬉しいという不思議な気持ちで観終わることができる人生讃歌映画だった。明日もがんばろう。
マッツが美しいです。はい。