“密航業者はサイコの集団だ“
アフガニスタンの紛争により当局に連行され戻らなかった父。決死で脱出したロシアで待ち受ける地獄、兄の待つスウェーデンに亡命を図るが…と進んでいく物語
実話によるドキュメンタリー!
しかし人物特定を防ぐために用いられたアニメーション、時折入る実写映像。
主人公アミン(仮名)の悲痛なシーンは粗くぼかされており、より想像を掻き立てられとても考えさせられる一本だった
印象的だったのはストーリーを語る現在のアミンはほぼ無表情であり
(20年前の出来事を語る)
回想である幼少期のアミンもまた、無表情であったこと。
アニメーションでリアルを表現しようとすると、”はだしのゲン”みたいに感情が露わだったり、強い映像になるかと思うけど
今作は違うんだよなぁ…
その姿が傍観者のようで、自分もまたその隣で立ち尽くしているかのような気分になる不思議な一本だった
そうか、世界のどこかでは今もこんな事が行われているんだよな。
その人達を助ける力は私にないけど
知る事って凄く大切だと改めて思った!