わたくしに演劇の素養があって「ゴドーを待ちながら」を知っていたら、もう一段階 味わい深く見られたかもですが。
エチエンヌが囚人たちに稽古をつけるパートは決して意外性というものはなく。なんなら最初の公演も滞りなくヌルっと成功して。
そんな彼らの芝居に反響があり、多くのオファーが舞い込んでくるという展開。
見てる側としては「ホントに こんなに塀の外に出して大丈夫なの?」と思う部分もあったけど。
悪乗りして酒飲んで。移動バスの外にブラブラ出ていくかと思ったら、画面の中にブラブラが出ていましたが(笑)
エチエンヌ自身のキャリアや立場を思えば、最後に観客に語りかける場面は感じるものがありまして。
ラストの展開をはさておき、決して大きな驚きこそないものの、ストレートに伝わってくるものはいくつかありましたし。
良いもの見たな~という満足度は高いで作品でありました。