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風速七十五米(メートル)のmitakosamaのレビュー・感想・評価

風速七十五米(メートル)(1963年製作の映画)
3.5
デアゴスティーニで初鑑賞。なかなか面白い。63年公開の巨大台風によるディザスター映画。5000人の犠牲者を出した伊勢湾台風が59年だから4年後の製作だね。
伊勢湾台風クラスがもし東京に来たら、というシチュエーションの企画だね。

先日書いた地震列島と比べると如何に映画的かがわかるわ。メッセージ的にも似てる。きたるべき災害に向けて防災をしなければならない、というもの。主役がその防災に関してエキセントリックに情熱を燃やす、という構図も一緒。
でもドラマパートの面白さが段違いなんだな。地震列島との大きな違いがここ。

台風がネオンまみれの銀座に来たらどうするのか、と力説する新聞記者に宇津井健。熱血キャラだ。
で、新しいビルのネオン工事に土建屋ヤクザの抗争がある。工事請負会社の令嬢に叶順子。裏で妨害をする業者の手先に田宮二郎。
二人が最初気付かずに良い仲になるという、ドラマチックな展開。

特撮パートはラスト10分くらいしかない。
ミニチュアの街並みに台風が来る描写だけど、割とよくできてる。ちょい水量が多すぎる気はするが。でもアングルが良いからリアリティーある。

あと、サントラがけっこう格好良い。
ネオン街を含め当時の銀座の風景がいっぱい見れて楽しい。
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