風速七十五米(メートル)の作品情報・感想・評価

「風速七十五米(メートル)」に投稿された感想・評価

購入したDVDで鑑賞。

【あらすじ】
「台風記者」田村は、銀座に林立するネオン広告塔に危機感を抱く。しかし彼の旧友である木谷は、東洋一の巨大ネオン建設に関わることとなる。そんな中、観測史上最大の超弩級台風が東京に迫っていた…。

 「台風襲来」の言葉を聞いて密かにワクワクする人は、今も昔もいることだろう。かく言う僕がそうである。そんなボンクラたちの夢が詰まった映画が、『風速七十五米』だ。監督は『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』(1966)を手掛けた田中重雄。特撮担当の築地米三郎は、後に『大群獣ネズラ』(未制作)にも関わった。まさに大映特撮の一大企画。夢の国産ディザスター映画である。
 ネオン輝く東京を襲う台風12号は、伊勢湾台風を凌ぐ超大型。発生場所は太平洋トラック島(現チューク諸島)近海。これが非常に興味深い。トラック島と言えば、かつて帝国海軍の一大拠点が建設された場所。一方日本では旅館の女中(町田博子)が「トラックなんて島があるんですねぇ」と呑気に語る。彼女は戦争を忘れたようだ。そんな日本で台風12号は(意図的で無いにせよ)都市部の光を破壊しつくした。この光景に見覚えはないだろうか? そう、『ゴジラ』(1954)だ。戦争を忘れて栄えた東京を、戦没者の無念を背負ったゴジラが再び火の海に沈める。この構図を大映は、台風に変えて撮ったのだ。つまりこれは怪獣映画だ。
 吹き飛ばされる巨大ネオン看板。高潮に飲まれる勝鬨橋。銀座、有楽町も流された。残念ながらカットされたが、「強風でへし折られるテレビ塔」なんてシーンもあったそうだ。空想科学は夢物語。オキシジェンデストロイヤー無き世界では、夢も希望もメチャメチャに破壊されるのみ。人類が未だ遭遇しない怪獣とは異なり、いつ現れてもおかしくない超大型台風だからこそ、破壊描写には背筋の凍る思いがする。
 ただ嘘は言いたくないので正直に書こう。大迫力の台風襲来シーン、終盤約8分ほどしかない。ディザスター狙いで観ると痛い目に遭う。1時間以上ずーーっとネオンを建てるだ建てないだの争いが続く。でも良いんだ。台風のことになると熱くなる宇津井健の熱血記者っぷり好きだし!田宮二郎めちゃカッコよかったし! 何より短いながらも特撮の完成度は凄く高かった!! ただ、ただなぁ…もうちょい特撮観たかったなぁ
モノクロ撮影が戦後最大級的台風の
威力を引き立てる。
CGなど無いのにしっかり怖い!

台風以外にも看板燃えて車走らせる所とか素敵ノワール。
田宮二郎が隣のビルから事故現場見てるショットもキマってた。

宇津井健の大映ドラマ臭がすごい。
スパイシー。
それ故か主役とは思えぬ扱いの軽さだったような気が…
高松英郎の悪役いいわー

でも、部活の顧問みたいな菅原謙二に目を奪われてしまう私。

ディザスター恋愛ピカレスク映画…全てのゴタゴタを台風で帳尻合わせて
終わったような強引さがありました。

多方面に楽しかったです。


シネマヴェーラ的大映男優祭@シネマヴェーラ渋谷
叶順子、これで引退らしいけどカッコいいのでもっと出てほしかった。田宮二郎でBL行ける。
ooioo

ooiooの感想・評価

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同性愛感すごい。男2女1の場面で宇津井健に変に気を使う田宮二郎。あやしい。あの台風は田宮二郎の心情のメタファーか。ラスト普通に泣いた。63年。カメラほとんど動かない。置きっぱ。会話シーンのカメラは常に切り返し。
別に台風で危ないのはネオンに限らないだろという宇津井の謎論…そのアイデア、ビジュアル優先で組み立てられたであろう映画のいびつさ自体が面白い、一方ネオン推しの割には白黒という

工事にまつわる争い、友情色恋と、リアルな台風の危機の絡む様相に何かの寓意を見出そうとしたが…台風の猛威で東京もめちゃくちゃになり、しょせん人間なんて…という無情感を見出すのがせいぜいだったが、ラストに至っても宇津井健が台風は人災だ!などと尚更マジになって主張するので、もうちょっと深い映画であるという夢を持たせてくれや!と体から力が抜けてしまう。
工事現場への妨害で組員のボルテージが高まっていく中、友情と立場の間で引き裂かれる男たち、と大筋はほとんど任侠映画なのだがラストの殴り込みの代わりに特撮による都市破壊が来てデウスエクスマキナで映画を終わらせる
終盤のアクションも台風による足元の流水で視覚に楽しい
okke

okkeの感想・評価

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2018年2月 シネマヴェーラ渋谷にて 併映『宇宙人東京に現わる』
勝手にハリウッド映画のパニックものみたいなのかと思っていたけど、宇津井健、田宮二郎、叶順子が絡むドラマが中心だった。

「シネマヴェーラ的大映男優祭」
@シネマヴェーラ渋谷
銀座水没が、実際にあったら…?という話。
馴染みのある場所だけに、ううむと唸ってしまった。

ドラマシーンはまぁともかくとして、台風シーンとか、水害シーンとか特撮部分は迫力があった。
tk33220

tk33220の感想・評価

2.6
序盤のネオン爆発から来る犯罪シーンや、浸水している地下駐車場での宇津井健と田宮二郎との取っ組み合いなどは暗すぎて何をやっているのかわからないのが惜しい。駐車場に戻る宇津井健と現場に居座る叶順子との擬似的な切り返しもイマイチ。
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