ひらり

スパイの妻のひらりのレビュー・感想・評価

スパイの妻(2020年製作の映画)
4.5
ベネチア国際 金獅子賞(監督賞)受賞。
黒沢清監督。
恥ずかしながら黒沢清監督作品初めて
胸が高鳴るワクワク。

冒頭から一気に引き込まれた。
優作(高橋一生)が経営する福原物産の映画を撮影だとは🎬️
またこの映画が後に上手にスパイス
やられたわ。

太平洋戦争開戦前の昭和初期の時代を衣装、美術、小道具から感じとる。
どれも美しいこと!ずっと眺めていたい
神戸が舞台なのがまた良き。聡子の住む女中付きの洋館から豊かな暮らしぶりが伝わる。

そんな品格ある聡子の行動を最後まで見逃せなかった。夫を愛する純粋で可愛さ、愛するがゆえの大胆な行動、意志を貫く行動、蒼井優さんが見事に熱演。

高橋一生さんは、計算高く常に冷静で、どんな聡子を包み込む。 時に、何を考えてるのか分からない表情に魅せられた
国家機密を知ってしまった夫婦はいったいどうなるのか…目が離せなかった。

脇を固めるキャストの存在も素晴らしかった。
東出昌大さんはピッタリな役のような。
女中の駒子を演じた恒松祐里さんが高価な者を身につけているわけでもなく女中なのだが、立ち振舞いから凛とした女性
を感じ好感が持てた。
聡子を慕う気持ちが溢れていた。







2020 劇場鑑賞45本 終了。例年に比べたら半数😣 新型コロナウイルスが早く収束しますように。
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