「スパイの妻」
「私は狂っていません。でもそれが狂っているという事なんてすね。この国では」
これが本作品のテーマだと思う。
奥が深い。考えさせらる作品。
役者陣、お見事です！
主役の蒼井優の演技はさすがとしか言えない。
本作品の監督黒沢清さんが、「蒼井優の演技は全て計算されている本当に頭がいい。これぞ女優」と述べている。
映画を鑑賞しているとまさしく同感です。と実感する。
夫役の高橋一生、安定した演技は健在。
声優をこなしているだけあって、声は本当に素晴らしい！
そして二人に絡んでくる東出昌大。
トラブルが起きるたびに演技が良くなる、極端だけど清水健太郎現象が起きている(清水健太郎は捕まるたびにハクがつき、Vシネの帝王になった)
モデル出身だけあって軍服姿が似合う事。
役柄もハマっている。
今後、東出昌大には好青年役のオファーはこないだろうけど、悪役のオファーはかなりくると思う。
蒼井優、高橋一生、東出昌大の演技合戦は見応えがあり、映画の舞台になった時代の感じが見事に再現されており装飾、ファッションがオシャレで見惚れてしまう。
考えさせらる映画ですけど映画好きは絶対に観た方がいいので、ぜひ劇場で観てください！
