ちろる

小さなバイキング ビッケのちろるのレビュー・感想・評価

小さなバイキング ビッケ(2019年製作の映画)
3.3
スウェーデンの作家ルーネル・ヨンソンによる児童文学「小さなバイキング」シリーズを原作にしたCGアニメーション。

主人公は、バイキング・フラーケ族の族長を務める元気で怪力な父親ハルバルとは対称的に、体が小さくて頭の回転が早い息子のビッケ。

あらゆるものを黄金に変えてしまう魔法の剣によって変身してしまった母親イルバを救おうと、バイキングの少年ビッケが剣の秘密を解く冒険を繰り広げる。

敵の挑発に乗るわ、息子を信じずシカトするわ、妻を黄金に変えてしまうわで、父親が全然ダメダメでツッコミどころ満点。
まぁ全部悪気がないだけ憎めないキャラなのですが、このダメ父を認められるようになるのは物語の後半までおあずけ。
全然任されないけど、鼻の下をゴシゴシ、知恵をだして仲間を助けるビッケが健気。
ちなみに主人公ビッケは女優の伊藤沙莉さんが担当していて、それが後半まで気がつかないほど上手くハマっていて上手かった。

正直子供向けのアニメーションではあるものの、その昔テレビアニメでこの小さなバイキングビッケシリーズが放映されていたらしく、『ONE PIECE』の尾田栄一郎氏はそのアニメシリーズをきっかけに海賊に興味を持って、それがやがてこの『ONE PIECE』につながるとは感慨深い。
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