けーな

嵐ケ丘/嵐が丘のけーなのレビュー・感想・評価

嵐ケ丘/嵐が丘(1939年製作の映画)
3.3
私にとっては、レイフ・ファインズがヒースクリフを演じた1992年版の印象が強過ぎて、イギリスの名優ローレンス・オリヴィエが演じているにもかかわらず、今作には、全然惹きつけられなかった。

なんせ、1992年版を当時観た時、そこで、初めてレイフファインズを見たのだけれど、その時の衝撃と言ったらなくて、こんな俳優がいたのか‼︎と驚愕し、圧倒的な演技力と、あの憂いを秘めた瞳に、完全にやられたものだった。

今作では、キャシーがコロコロ気持ちを変える様子が、軽薄過ぎて、嫌だった。愛する人がいても、貴族の生活への憧れが捨てきれずに、気持ちが揺れ動くってことなのだろうけれども、その描き方が、単純過ぎて、全く受け入れられず、そのせいで、話全体も、軽く感じてしまって、好きになれず。

観終わってから、Wikiなどで調べたところ、原作は、もっと長くて、次の世代の子供達にまで、話が発展し、悲劇に満ちた愛憎劇が、もっと深く描かれているらしい。偉大なイギリス文学を、2時間以内の映画で描き切るのは、無理があるのだろうな。原作を読まないといけないと強く思った。
1992年版のストーリーでも、忘れているところがあるので、観直したいと思う。

そして、今作は、アメリカで作られた作品。1992年版は、イギリス。
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