ハル

おとなの事情 スマホをのぞいたらのハルのレビュー・感想・評価

3.3
全体的な印象は舞台を映画で表しているような物語。
そして、この作品の最大の見所は一時代を築いた名女優、常盤貴子と鈴木保奈美の初共演だろう。
現在も一線級の活躍をしているのが頷ける存在感を示していた。
随所に流石と、観客を唸らせるシーンもあるため売れ続けているのには理由がある事を知る。

また、今作は東山が主人公となっているが全員主人公の様に感じられたのも〇。
各役者にエピソードが用意されていてそれぞれ個性のある役柄なので楽しめる。

事前には知らなかったが、エンドロールを見たら脚本が岡田恵和だったので「あ〜なるほど」と、納得。
彼の脚本は心の繋がりや人の思いやりを根底に描いた作品が多いところ、今作も全体を総括するとそこに帰結していた気がする。

社会問題である「ジェンダーレス」「不倫」などの問題も作中にはガンガン出てくるため、時にシリアスな内容も含むが基本的にはコミカルショーなので家族や恋人と気軽に見れる作品。
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