ガブXスカイウォーカー

仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人館のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

3.6
今作の最大のみどころはなんと言っても夕張市とがっちりタイアップしたロケーションであろう。仮面ライダーBLACK・南光太郎がゴルゴムの陰謀を追って夕張市内を駆け巡るのだ。当時の夕張市長、中田鉄治まで出演しており、なかなかの演技を披露してくれる。もはや夕張市の観光プロモーション映画と言ってもいい。現在は破綻して久しい夕張市だが、1988年当時はまだ立て直そうとする勢いをうかがえるのはじつに興味深い。
今回、夕張狭しと仮面ライダーBLACKが闘う敵は、劇場用新怪人ツノザメ怪人、亡霊怪人軍団、そしてシャドームーンである(ただしシャドームーンとの決着はつかない)。映画1作目にあった怪奇性が薄れたのは残念だが、アクションはよりダイナミックになっていて迫力がある。まだCG のない時代ならではのスーツアクターたちの決死のアクションを堪能できる。
本作も多くの東映ヒーロー映画同様、何も考えずに鑑賞でき、スカッとさせてくれる一本だ。